【初心者向け】走幅跳の基本ルール5選 【簡単に解説】

走幅跳

皆さんこんにちは、新盛です。


私は今現在、陸上競技クラブで走幅跳の指導をしています。
その中でも、初めて競技に取り組む選手や、初めて観戦する保護者の方々もたくさんいます。


競技に取り組んだり観戦したりする上で1番大切なのが、“ルールをしっかり理解すること”です。
ルールを理解しなければ、競技の取り組み方や応援のし方が分かりません。


そこで今回は、走幅跳の基本的なルールをお伝えします。
基本的な事項のみお伝えするので、実際に理解されている方は物足りないと感じるかもしれませんがご了承ください。


この記事を読むことで最低限の走幅跳のルールを抑え、競技を更に楽しんでいただけると幸いです。


それでは、始めます!



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そもそも走幅跳ってどんな競技?


ルールを解説する前に、そもそも走幅跳はどのような競技かについてザックリと説明します。


走幅跳の成り立ち



走幅跳は、走ってスピードをつけ、片足で踏み切り、砂場に着地をします。


大きく助走、踏切、空中動作、着地の4つに分けられます。


おおよそ、こんなイメージです。

出典:日本陸上競技連盟「中学校部活動における陸上競技指導の手引き」



記録を出すポイント



より遠くに跳んだ人の勝ちになるので、いかに助走のスピードを出した上で、高さを出した跳躍ができるかが、記録を出すカギになります。

100mのタイムが速い選手が走幅跳を始めることもありますが、足が速い選手ほど練習をすれば記録が伸びる伸びしろはあると思います。

100mの元世界記録保持者であるカール・ルイス選手や、元日本記録保持者である朝原宣治選手は、100mと走幅跳の二刀流で競技を行っていました。

三段跳と走幅跳の違い



よく走幅跳は三段跳と勘違いされやすいのですが、それらは異なる競技です。


「走幅跳をやっていました!」と言うと、「ホップステップジャンプのやつ?」と聞き返されることがあるのですが、ホップステップジャンプは、三段跳という競技になります。

スピードを上げるために助走をつけるところは同じですが、助走を終えた後、三段跳はホップステップジャンプと3回跳ねた後に着地、走幅跳は踏み切ったら着地となります。


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走幅跳の基本ルール5選



細かいルールは色々あるのですが、初心者の方が覚えておきたいルールを厳選して以下の5つをお伝えします。


走幅跳の基本ルール5選
  • 助走距離はどれくらいとっていいの?
  • 記録を測定される時とされない時がある?
  • どこからどこまでが記録になるの?
  • 順位はどうやってつけるの?
  • 記録が公認にならない場合がある?



助走距離はどれくらいとっていいの?

距離の規定は特にないため、助走距離はどれくらいとっても構いません。
昔、そのことをネタにし、某番組で42.195km走った後に走幅跳を跳ぶ企画がありました。

選手の年齢にもよりますが、おおよそ15歩から25歩程度で踏み切れる位置からスタートする選手が多いです。
練習を通じて、自分にとって、スピードに乗って踏み切りやすい助走の歩数・距離を見つけるのがいいと思います。

記録を測定される時とされない時がある?


走幅跳では、通常であれば砂場から2m手前の地点に踏切板が設置されています。
踏切板は、白い木の板と緑の粘土板から構成されています。

踏切板(白)と粘土板(緑)



この緑の粘土板を踏むとファールとなり、記録を測定してもらえません。
記録を測定してもらうためには、この緑の粘土板よりも手前で踏み切る必要があります。

これ以外にも記録が測定されないケースはいくつかありますが、記録を測定されるためには“緑の粘土板よりも手前で踏み切ること”と覚えておきましょう。

どこからどこまでが記録になるの?


先程説明した白い木の板と緑の粘土板の間から、着地した身体の跡のうち、踏切線に最も近い位置にある場所までが記録となります。


例えば、着地した後で後ろに手をついてしまうと、その手の位置の中で踏切線に1番近い位置が記録となります。


また、着地時に身に付けているアクセサリー類が自分の身体よりも手前に落ちてしまった場合は、そのアクセサリーの位置が記録となります。

順位はどうやってつけるの?


走幅跳は、大会に出場した選手で跳んだ距離を競い合い、1番遠くに跳んだ人の勝ちになります。


その競技会によっても異なりますが、例えば60人大会に参加したのであれば全員が3回跳躍して上位8名が決勝に進出し、その8名でもう3回跳躍して順位を決定します。


記録が同じ選手がいる場合は、セカンド記録といい、その選手の中で2番目に良い記録を比べて順位をつけます。
セカンド記録も同じ場合は、サード…といった形で比較してします。


私自身、「セカンド記録まで同じで、サード記録で1cm差で1位を逃す」なんてこともありました。
したがって、どの跳躍も気を抜かずに跳ぶことが大切です。

記録が公認にならない場合がある?


しっかり記録が測定されても、記録が公認とならない場合があります。
その要因の1つが”風速”です。


走幅跳では、踏切線から20mの地点で風速を測定しています。
助走距離が40mより短い場合は、選手が助走を開始してから5秒間、40mより長い場合は、選手が40m地点を通過した時から5秒間測定されます。


この風速が2.0m/sを超えると追い風参考記録とみなされ、記録は公認にはなりません。


公認でない記録とは?

追い風参考記録で公認記録でなくなると、その競技会での順位には記録が反映されますが、「自分が出した記録です!自己ベストです!」などと胸を張って言えません。

また、大会新記録を出した場合であっても、大会記録にはなりません。



その他にも公認記録にならない場合は多々ありますが、風速によって公認記録にならない場合があると覚えておいた方がいいでしょう。

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おわりに



いかがだったでしょうか?
今回は厳選して基本的なルールを説明しましたが、これ以外にもルールはたくさんあります。


ルールをしっかり理解して、楽しく競技に取り組んだり、応援したりしましょう!
細かなルール解説は今後ルール毎に解説を作る予定ですので、楽しみにしていてください^ ^

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